彼岸花が咲いた。
上陸はこの上なく迷惑だったが台風も来た。それも3つ立て続けに。
これで金木犀が香ってきていたら、ちょっと遅い。しかしまだその徴候はない。
で、これらが何を意味するかというと自分の内房偵察指標。いや偵察命令か。
となればまずは行かねばならん。とりあえず近年お気に入りの、人の少ない不人気ポイントへと急いだ。
天候は晴れ、北の風7メートル超。水温は21度。相変わらず釣り人は皆無。これもお魚が薄いポイントだからこそ。
そんな場所での先発起用はレッドフィン130J。少々乱暴なようにも見えるが、薄いお魚を集魚力でカバーしようという魂胆。
リトリーブは1秒あたりハンドル半回転を目安。それで付き場とそうでない所の緩急をつけて探り歩く。
するといつもの場所でアタリ。この一角は必ずお魚が付いている。理由は波立ちの変化にも現れないほどの地形の変化と、微かなハケの存在。その位置は今シーズンも移動していなかったようだで、まずは一安心。
さて、ヒットしたお魚。これが面白かった。
重みのないエラ洗い(?)があったので、てっきりセイゴと思った。しかしあげてみれば、意外や意外、タチウオだった。
サーフでも釣れないお魚ではないが、遠浅となれば滅多にお目にかかれるシロモノではない。それにヒットルアーがレッドフィンとくれば、水面直下で引き波を立てているルアーへのバイトだったはず。
自分としてはこのヒットだけで来た甲斐があったと言い切れる。
その後、少し離れた付き場でもう1つアタリが出た。齧って滑った感じがしたので、おそらくこれもタチウオだったと思う。
アタった場所は波口。随分しつこくチェイスしてきたようだ。
というワケで、今シーズン初の内房釣行は、非常にワクワクさせてくれた満足度の高い釣行となった。
あ、一応次につなげるために、今回の事象を無理やり繋ぎ合わせて屁理屈をこねておこうかね。
この日の条件は、風が強くて7メートル超。沿岸の水温は21度。ベイトと共にタチウオ接岸というのはありがちだけれど、今回はベイトっ気はほとんどなし。
とすると、タチウオの適水温(18~23度)の時に、沖出しの強風が吹くと深層水が引っ張り揚げられて、それと共に寄ってくる、ということで暫定パターン化。
ついでに内房釣行のお約束事項にも触れておくと、帰り道には「としまや」によって定番イカフライ弁当を購入。自分としては何があっても、たとえ遠回りであってもこれだけは外せない。
ちなみにとしまやには、場所によってはイートインコーナーがある。あと、お弁当を買うとサービスのお味噌汁も頂けたりする。