松川浦大橋から斎春さんを経て、R6に戻る途中のこと。道端ののぼりに目が留まって「カネヨ水産」さんに引っ掛かった。
「カネヨ水産」さんは鮮魚、海産物加工品を扱うかたわら、それらを使った飲食店「たこ八」と直売所も運営してるみたい。
でも立ち寄った時刻がやや早くて覗けたのは直売所のみ。
店内にはちょうどシーズンだったのか、小女子(コウナゴ)がいっぱい結構並んでたよ。
小女子はイカナゴの幼魚。くぎ煮なんかに使われるアレね。シラスのちりめんにも似ているよけど、コウナゴのちりめんのほうが味がしっかりしてる。玉子焼きに入れるなら断然コウナゴだと思うよ。
新物小女子100g 695円
そうそう、今回調べてちょっと驚いたんだけど、イカナゴの成魚って30センチ近くになるんだってさ。そうなるともうサンマだよね。このサイズはオオナゴ(大女子)って呼ぶ地域もあるみたい。
そう言えば、北海道の海アメ用ルアーに「オオナゴ」カラーってのがあるよね。
ちなみにイカナゴは漢字で書くと「玉筋魚」。群れている様が玉で細い容姿が筋なんだとさ。ボイル時の密集したイワシの群れをイワシ玉とかいうから、それに通じる見方ってことね。
小女子ちりめん200g 1250円、くるみ小女子200g 680円
で、コウナゴの他に売ってたのがアイナメ。東北沿岸は根魚資源が豊富だからね。あとカレイ。裏側しか見えなかったけどマコかな。
干物はカレイ一種。福島のヤナギムシガレイの干物って、結構有名だったんだけどな。
アイナメ、マコガレイ、マダコ、カレイ干物
あ、福島の観光魚、メヒカリ(標準和名アオメエソ)も置いてたよ。
メヒカリは観光目的で担ぎ上げたお魚、かな。いわき市では市の魚にもなってる。この手のお魚にありがちな、「ここでしか獲れない」ばなしも、福島ではよく聞かれるよ。
調理法は処理がチマチマ面倒なので丸干しか丸揚げが主かな。フィレに加工して刺身とかもあるようだけど、すずみやスケールではそこまでの価値はなァ、微妙だなァ。
そんなメヒカリだけど、東北から九州までのやや深海に普通に分布してて、実はそれほど珍しいお魚でもないんだな。
資源としての認知があったりなかったりなのは、深場のトロール基地港があるかどうかなんだと思うよ。沼津、焼津でもメヒカリの唐揚げを見掛けるからね。駿河湾沿岸は桜エビがらみで深海漁もするでしょ。
もちろん沼津、焼津でも「ここでしか」話が聞けるけどね。
メヒカリ(標準和名アオメエソ)100g460円
で、最終的にすずみやが買った自分用土産がイカフライ。おツマミ、駄菓子コーナーによくある、粉末イカが練り込まれたスナック菓子ね。
試食で味付けが気に入ったんだ。厚目の甘辛い醤油に浸してあるの。固めのぬれ煎餅みたい。煮物にコクを出すためにちょっと隠し味に投入してもいいかもよ。
ぬれいか天 1000円くらいだったかな
カネヨ水産さん公式→
http://www.kaneyo-suisan.com/
(併設 お食事処「たこ八」)