まるきや(肉そば、山形県西村山郡西川町睦合丙134-2)

鈴宮(すずみや)

2018年05月31日 22:36

2日前に喰い損ねた「肉そば」(寄ったお店で扱ってなかった)。今回の旅程中にヤッツケねばと思っていたメニューなんだよ。



で、R112を流していたら道沿いにその「肉そば」ののぼりが見えるじゃなイカ。
そこが「まるきや」さんだったワケよ。

店頭には謂れのありそうな埋もれ木(木の化石)が立ってる。それもかなり巨大。ここまで大きいものは滅多にないと思うな。
もしかして、「まるきや」の「き」はこの「木」なんだろうか。



店舗は見た目に新しげ。「生そば」の書き文字もまだクッキリ。新規開店てことはないにしても、改装後間もないのは確かだと思うよ。

でもさ、屋根壁カラーリングがどこかファンシーじゃない? 狙いなのかな。ジオラマの中にちょンと置いてある民家みたいよね。

営業時間は1100~1500、水定休


で、まだ煤けていない縄のれんを左右に分ける。

ちょうど目前で入店したお客さんはひと家族まるごとだった。店内にはサラメシ中のお客さんも1名おられる。

いいぞいいぞ、この構成。こういう地元の方が普段使いしてるお店って、間違いなくオイシイんだよね。



さァて、「肉そば」をオーダしようかね。成り行きから当然、必然。
同行の爺も「肉そば」がついに試せるって満足げ。今回の山形行の目的達成ってトコロだよ。

一応説明しとくとね、「肉そば」は中華(ラーメン)の出汁にそばが入ってるメニューね。そばの出汁に中華麺が入ってる「鳥中華」の逆ね。
(たぶん「まるきや」さんの「肉中華」ってのは「鳥中華」のコトだと思うな)



でさ、きっとうまいの期待のとおり、「冷たい肉そば」は素晴らしかった。鈴宮好み、どハマリの味だった。出来ることなら常に喰いたいよ。

冷たい肉そば 680円


上に乗っているのは鶏ね。煮締まって固くなったような鶏ね。だけど旨いの。肉は柔らかいだけが能じゃないんだ。実に滋味深い。

出汁もうんまい。かすかにタマリに似た風味も漂う。
例えると・・・、んー、丸鶏ガラスープ系ではないな。市販品で近いのはミツカンの「白だし地鶏昆布」かな。あの鶏感だよ。そこまで塩辛くないけどね(10倍希釈だもの)。もっとも旨味は比較にならないくらい強いけどね。肉そばの出汁のほうがね。

あ、そばも鶏出汁によーく合ってた。強い旨味に対抗するために太めのそばなんだけど、そもそもそばの風味がどうこういうメニューではないからね。太いそばで大正解と思うよ。



ちなみに別な筋の話によれば、肉そばの出汁に使用する鶏は飼育期間の長い鶏、要は廃鶏を使うらしいのよね。肉質は硬くてもいい出汁が取れるんだとか。

あとね、配膳待つ間にふとメニューを眺め返してたのね。そしら山形のそば屋さんには付き物ってメニューがあったんだ。

TVで、たしかケンミンショーか何かで知ったんだけど、山形のそば屋さんにはゲソ天が必ずあるんだって。それが目前にあって食さないまま帰れるハズがない。
すぐに追加注文(一番小さいサイズね)。

そのゲソ天は揺るぎないゲソ天。まさに想像どおりの味でまずいわけがない。飽きが来ないようにウド天も添えられてて、とってもお得。

ゲソ天 小(2本足約3個) 280円


もうね、巷のそば屋さんは全てゲソ天を置いてほしいよ。いや置くべきだと思わなイカ。特に立ち喰いそば屋さんは取り扱い義務化だね。


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